痴呆を考える

認知症専門医試験の
受験顛末記
認知症を学ぶ

マイナスから始めた
認知症専門医試験の
受験顛末記
2021/01/25

                   

無怒哀楽

                    

現在の病院に勤めて6年になります、認知症の患者さんの多さに驚かされます。
Nsセンターの前にはたくさんの患者さんが座っていらっしゃいます。
表情のない人、怒っている人、悲しんでいる人、楽しんでいる人・・・。
無怒哀楽という四字熟語が頭を過ぎりました。無怒哀楽は、BPSDそのものです。
脳神経外科、脳卒中などの救急医療、血管内治療、脊髄治療、頭痛外来など努めてきました。
むしろ、認知症診療には背を向けていました。(この意味で表題にマイナスと表記しました)
今、この患者さんたちと接しています。


現在の病院に勤め、2016年、認知症学会に入会し、12月に東京で行われた認知症学会に参加しました。
なかなか頭に入らず、半分眠ったような状態でした。
2017年は、金沢で行われた認知症学会に参加しました。
頭痛学会とは規模が違います。認知症は、当に国家プロジェクトで、医療の垣根を越えて産業であるということがよくわかりました。
この学会で、山田正仁学会長が編集された【認知症診療実践ハンドブック】を購入しました。認知症の本を買ったのは初めてです。
帰りの列車で眺めましたが眠ってしまい、そのまま、本棚の片隅に埋もれてしまいました。
認知症学会には、毎年、足を運ぶようになりました。
学会に出席して、その度に、なんとなく勉強した気持ちになって、それでおしまいでした。
学会では、数多くのセッションがあり、どのセッションに参加してよいか、全くわからなかったので取り敢えず、認知症学会主催の【教育セミナー】が良いだろうと思い、教育セミナーに参加していました。
教育セミナーは、毎回満席でした。参加するうちに私も専門医試験の受験資格があることを知りました。ひょっとしたら試験を受けるかもしれないなどと、他人事のように考えていました。
2018年6月、福岡で開催されたなにかの学会で【認知症イメージングテキスト】という本を目にし、購入しました。
それまで認知症を積極的に勉強したことがありませんでしたが、この本を一通り読んでみました。よくわかるように簡単な言葉で記載されていました。
認知症専門医の試験要項には、学会監修の【認知症テキストブック】がminimum requirmentsと記載されていました。
10年以上も前の2008年の出版です。さすがに古すぎて、購入する気になりません。学会は忙しいでしょうが、定期的に改版してほしいと思います。
2017年に、学会からは【認知症ガイドライン】が出版されており、こちらを購入しました。手軽で読みやすそうです。
知らない単語、略語が多いことを知りました。そろそろ試験を受けることにしました。


2019年11月の学会(東京)に参加し、【専門医試験対策講座】に参加しました。
症例報告書の書き方のセッションまでありました。有難く拝聴しました。
学会では、平山和美先生の【高次脳機能障害の理解と診察】と羽生春夫学会長が編集された【認知症画像診断ハンドブック】を購入しました。
2019年12月は平山和美先生の【高次脳機能障害の理解と診察】を熟読しました。この本は、とても面白く、まとめのノートまで作ってしまい、私の認知症診療のレベルが1段階上がったように感じました。
2020年1月から2月にかけて、3症例の症例報告書を作成しました。症例報告書の記載も重要だそうです。
【認知症イメージングテキスト】と【ガイドライン】を繰り返し読みました。
次に、【認知症原因診断のための脳画像】という本を購入し読んでみましたが、【認知症イメージングテキスト】とあまりレベルはかわりませんでした。【認知症イメージングテキスト】は、病理に関しての記載があるので、【認知症イメージングテキスト】を中心に読みました。
周囲に認知症の診療に携わっている人がいないので独学でした。独りよがりです。
別の方向から勉強しようと思い、2020年4月の認知症学会教育セミナーや5月の神経内科学会などに参加する予定でしたが、残念なことにコロナでweb学会となり、参加しませんでした。
コロナのため、試験日程が、2020年8月から12月に延期されました。
その他に、【Brain and Nerve】(治せる認知症、認知症疾患診療ガイドラインを読み解く、レヴィ小体型認知症の新知見、非アルツハイマー型認知症の病理など)を読んでみました。
このシリーズは大変興味深かったのですが、難しい内容でした。
【日本精神神経学会認知症診療医テキスト】を読んでみました。内容はよいと思いましたが、私には合わなかったので、読むのはやめました。
認知症の病理を勉強しようと思って、【認知症専門医のための臨床神経病理学】という本もみてみましたが頭に入らずやめました。
次に、問題を解いてみようと思い、【神経内科専門医試験問題集】を購入し、解いてみました。この本はよくできていました。問題も解説も洗練されていたと思います。
2020年9月は、大型台風がきたり、梅雨から夏にかけて心臓を悪くして心臓のカテーテルアブレーションという手術を受けたため、勉強はできませんでした。 認知症学会から移行措置用の問題集が発売されました。専門医試験に良書との記載がありました。この本は私にとってはよくありませんでした。
解いてみると95%正解し、あまりに平易でした。
認知症専門医試験がどんなレベルか全く知りませんでした。認知症学会は、認知症専門医試験と称し、専門医を増やすために易しい試験を施行しているのではないかと考えてしまいました。
手術は無事終わり、2020年10月に勉強を再開しました。
何故か、試験は認知症学会が作成した問題集と同じレベルと考えるようになり、10月以降の勉強は、難しい雑誌などにほとんど目もくれず、試験対策は認知症イメージングテキストやガイドラインや認知症学会の問題集だけになってしまいました。
浅く広くでもなく、深く狭くでもなく、深く広くでもなく、浅く狭い学習となってしまいました。
2020年11月末のWeb学会で、【専門医試験対策講座】に参加しましたが、病理と画像診断、ケア・社会資源は内容がよかったと思います。特にケア・社会資源はためになりました。その他はほとんど参考になりませんでした。全く個人の感想です。

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試験前夜

                    

2020年12月、試験を受けました。
心臓の手術以降、不眠に悩まされるようになりました。心臓を118箇所レーザーで焼却しました。
付随的に迷走神経が傷んだそうです。結果的に交感神経が優位となり、自律神経障害が出現し、脈が早くなったり、発汗するようになりしました。
眠剤(デエビゴ2.5-5㎎、ルネスタ1-2mg、重複なし)を内服するようになりました。睡眠には自律神経が関与していると実感しました。
試験の前日は、試験が開催される都市まで移動し、駅直結のターミナルホテルに宿泊しました。
コロナに感染しないように食事は全てコンビニのお弁当やパンでホテルで済ませました。夜は、認知症ガイドラインを一通り眺めました。
22時に最も効果のあったルネスタ2㎎を内服し、ベッドに入りウトウトとしましたが眠れません。もともと、ベッドがかわると眠れない体質でした。
40年以上前の大学入試の事を思い出しました。1日目の試験が終わり、疲れ果てて、夕方1時間ほど寝たら、夜眠れなくなったことです。そんなことを思い出していました。
25時頃 デエビゴ2.5㎎を追加内服し、なんとか眠れました。翌朝は8時起床し、頭はふらふらでした。
幸い、試験は、午後からだったので、朝食をとり、また10時30分まで寝ました。
試験の時、瞬間的にでも、頭がすっきりしてくれればよかったのですが、結局、霞がかかったまま試験を受けることになりました。
眠剤を2剤内服したのは生まれて初めてでした。

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試験はじまる

                    

受験票に添付してきた試験要項には、試験は13時から15時までと記載がありました。試験時間から、試験問題は100題くらいだろうと予測しました。
それくらい、認知症専門医試験について情報を全く持ちあわせていませんでした。
試験が始まると、まず、最後の項をみて、問題が106題であることを確認しました。1題1分と頭をよぎりました。
1問め。いきなり、症例問題です。
ガーン、普通、試験は、最初は小問が数題続いて、受験生を落ち着かせて、それから、症例問題がはじまるのではないの!
いきなり! とか思いながら、問題文は長文だし、画像はシャープではないし、とか思いながら解き始めました。
難しい! 診断は思い当たりましたが、診断を解答させるわけでもなく、その思い浮かんだ診断について、いろいろなことが問われていました。
平易な試験と思ってこの場所に座っているのに、様子がおかしい。
一気に緊張してきました。この霞のかかった頭どうにかならないかなあ。

問題は平易との自分勝手な予想に反し、認知症専門医試験は、2020年9月に発行された問題集とは、レベルが違ったようです。
簡単な問題がなかったわけでもありませんが、私にとっては難しい問題の連続でした。超難問というようなものもありました。
症例問題では、1題に2-3問ありました。症例について、画像などから、直接診断をつける安易な問題は少なかったようです。
まず、診断をつけて、その診断について2-3題、問われます。診断を間違うと忽ち、2-3題の誤答となります。
病理の写真はKB染色が多く、試験問題用紙に大きなブルーのカラー写真です。
私が勉強してきたのは、【認知症イメージングテキスト】や【認知症学会教育セミナー】のテキストで、いつも小さな小さな写真ばかりみていました、しかも、老眼鏡をかけて、さらに虫眼鏡使用していました。 笑えますが、試験には、老眼鏡はもちろん、虫眼鏡を持参しました。試験問題の写真の大きさに圧倒されました。虫眼鏡は、もちろん必要ありません。
しかも、私が勉強した【認知症イメージングテキスト】では、丁寧に、KB染色の隣にほとんどHoltzer染色が載っていました。ついついこちらばかりみてようで、KB染色のみでは、よくわかりませんでした。
その他に、誤りを選べとか、2個選べとか、問題の本質以外に注意すべき点が多すぎ、霞のかかった頭では対応困難でした。残念。

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認知症試験問題

                    

帰りの列車で、独り、問題を思い出しました(下記、順不同です)。何故って、落ちたらもう一度試験を受けるためです。悲しい。


1. 1問め、症例問題。長い文章。MR画像はシャープではない。1問めから難しかった。
1問1分とわかった状態で、こんなに長い文章はよめないし、MR画像は汚いし、と感じながら進んでいきました。
なにやら、キーワードあり、CADASILにしとこう。
CADASILについて、ありそうなものに○をつけていく。あとはずっとこんな感じです。

2. Hachinski scoreで、VaDでは何点以上?。
【認知症画像診断ハンドブック】に記載があり、試験の1週間前にみるつもりでしたが、それさえもしませんでした。こんなラッキー問題で得点できないなんて最悪。答え:7点 間違えました。しかも1度は7点にマークした後、わざわざ、4点に変更してしまいました。
心は次第に暗くなります。

3. 認知症高齢者の日常生活自立度について全文の記載、正解は:2個選ぶ
通常の記載は覚えていました。しかし、微妙な言い回しまで、完全に覚えておくことが必要なようです。簡単な問題のはずが頭を抱えてしまいました。
この認知症高齢者の日常生活自立度は、別の形でもう一問出題されました:8段階。

4. ADについて誤りは:
顆粒空胞変性とCharles Bonnet症候群が残り、後者に×をつけました。

5. 身体拘束について:
切迫性(○)、非代償性(○)、継続性(×)→一時性。間違えました。

6. 観察法:2個選ぶ
CDR、NPIを選びました。

7. 4リピートタウの疾患を選ぶ:簡単。

8. AGDについて誤りは:
ADより進行が速いに×をつけました。

9. 50代または50歳前の認知症の病理写真:
ピンクの大きな円形のものがたくさん。
Cotton wool plaqueを選びました。よくわかりません。

10. 全くわからない血管の病理写真(脳のKB染色写真だったかもしれません):
血管系のなにがしかの解答をしました。

11. サポート医の役割:内容は思い出せません。一般的な問題。

12. CJDの病理の写真:内容は思い出せません。

13. MR矢状断が示され、ハミングバードサイン。
PSPと診断はつくのですが、それについて連番の出題。内容は思い出せません。

14. DLBについてMIBGやDATスキャンなどについて

15. もう一問、同じようなDLBについてMIBGやDATスキャンなどについて

16. MRが示され、たぶん、神経核内封入体病。診断はつくのですが、それについて問題:
小児、男性に多い、末梢神経(交感神経)?など。難しすぎてわかりません。

17. ナイアシン欠乏について。ペラグラとわかるのですが、症状を問われてました。:
4D(dermatitis diarrhea dementia death)から選びました。

18. 非定型抗精神病薬の副作用について誤りは:
クエチアピン:過鎮静、オランザピン:高血糖、エビリファイ:幻覚、ペロスピロン:ジスキネシア、リスペリドン:高PRL血症
間違えました。エビリファイは幻覚の治療にも使用されますが、ドパーミンパーシャルアゴニストという単語が急に頭にもたげてきて、ひょっとしたら幻覚を起こすこともあるのでは、ジスキネシアって、レボドパの副作用なんじゃないとか頭に浮かんで。残念。

19. AchEIで処方を差し控えるのは? 2個選択:
慢性閉塞性肺疾患とAVブロックを選びました。

20. SDで関連疾患を選ぶような問題:
FTLDを選びました。

21. MMSEの項目にないのは:
社会的認知を選びました。これは簡単

22. 前頭葉機能検査は:
Wisconsinテストを選びました。これも簡単

23. FTLDの画像があり、3連題あり。
1問めは、患者ができないのは:
動物の名前を続けて言うを選びました(流暢性かなと思って)。その他の2題は思い出せません。

24. 買物は、どの尺度に含まれるか:
IADLを選びました。

25. 高齢者うつ病について:
これは全く太刀打ちできませんでした。

26. BPSDについて:
内容、思い出せません。

27. 側頭葉てんかんみたいな症状と画像があって、必要な検査は:
123I-iomazenilと脳波を選びました。

30. AβPETの適応は:
若年性ADと非典型ADを選びました。

31. MCI(AD)で投与を中止した方がよい薬剤は:
トリヘキシフェニジルとオキシブチニンを選びました。いずれも抗コリン剤。

32. DLBで予後不良因子は:2個
転倒と起立性低血圧(転倒するだろうと思って)を選びました。よくわかりません。

33. グルタミン酸の受容体は:
NMDAとAMPAを選びました。

34. 音楽療法について:
全くわかりませんでした。

35. RBDの特徴について:
ポリソノグラフィ、クロナゼパムなどについて記載。思い出せません。

36. AD重度で使用する薬剤:
ドネペジル、メマリーを選びました。

37. 低活動性せん妄について:
意識障害を選びました。

38. ケアについての問題:
アパシー デイサービス・・・ わかりませんでした。

39. 嚥下障害に用いる薬剤:
ACEI、レボドパを選びました。

40. フレイルについて:
日常生活が障害されている。健康と介護の中間の状態と考えて、結局、これを×にしてしまいました。誤。

41. 認知症の危険因子について:
中年期うつを選びました。よくわかりませんでした。

42. 地域密着型サービスに入っていないサービスは:
通所サービスを選びました。よくわかりませんでした。(地域密着型通所サービスがあるのは知っていましたが、通所密着型が頭についていなかったので)

43. 認知症初期集中支援チームについて:
サポート医がメンバーの一員。〇にしようかと思いましたが、専門医も良いのかなあと考え×にしてしまいました。わかりません。

44. 後見人について:
補助・保佐・後見の役割。わかりませんでした。

45. 乗用車免許について:誤りを2個
時計描写とは違う何かの描写試験の記載があり、これを×としました。70歳とあり、これを×としました。

46. 若年性認知症について:
連番3題。支援サービスについて。年月とかサービスとか細かい問題。難しい、苦しい。

47. 認知症によいもの:
地中海食に〇をつけました。

48. MRI画像の問題。T2スターでmicrobledsと皮質型ヘモジデリンあり。
CADを選びました。

49. ADに併発するのは:
CADを選びました。

50. DLBで病理でみるところは(LBの出現するところは?だったかも):
前頭葉 被殻(基底核?)小脳・・よくわかりませんでした。

51. HDについて:
内容思い出せません。

52. ADによく見られる病理:
よくわかりませんでした。海馬硬化を選びました。その他に、平野小体や耳慣れない単語あり。

53. KB染色の大きな1枚の写真。皮質 海馬 基底核などよくわからず、歯が立ちません。

54. 高齢者の生理的反応。全くわからず。肝臓血流量増加に〇をつけてしまいました。間違っているとわかっているのに変な心理状態になって。誤。

55. 日本のFTLDの特徴について:2個
家族性が少ないとC9orf72が少ないを選びました。

56. 高齢者のてんかん:
てんかんの後に、意識がもうろうとした日が続くに〇をつけました。

57. MCI プレクリニカルの定義について:
内容思い出せません。

58. 要介護認定の流れ:
微妙な言い回しあり。二次判定は医師会で行うに×をつけました。

59. 私のレベルで、一読でSDと診断がつくような症例?しかし、復唱不能とわざわざ、明記されていました。連番3題:
全く分からず。
1問めは、失語症の状態を選ぶもの、Broca Wernicke 超皮質性運動失語 超皮質性感覚失語、Logopenic vから::
呼称障害を喚語困難と考え、復唱障害があり、Logopenic vとしました。私の能力を超えていました。時間をかけてゆっくり考えたいところでした。
後の2題ではSDの特徴を選びました。こんな問題、さっぱりわかりません。私のイメージではSDとLogopenic vの併発。

60. DLBのパーキンソニズムで使用する薬剤について。レボドパの次に使う薬剤は:
ゾニサミド。簡単。

61. VaD 戦略的血管認知症の部位について:
視床前核を選びました。

62. 最後も症例問題。
key wordから多分CARASIL? 2問設問有り:CARASILの診断があっていれば、一般的な内容、思い出せません。

その他の問題は思い出せませんでした。


93分で終了。後の27分は、マークの写し間違いをみていきました。 すると、正しいところを選ぶべきところで誤りを選んでいたり、2つマークするところを1つしかつけてなかったり散々な出来、唖然としました。 以前はこんなケアレスミスなどなかったのになあ。 一通り見直すと時間終了。問題の内容を見直す余裕など、とてもありませんでした。

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試験後の1ヶ月

                    

列車の中で、つくづく、年老いたのだなあと思いました。
心身も弱まり、病気にもなり、眠れなくもなり、考えの柔軟性やスピードもなくなり、記憶力もなくなり・・・・。
って、私もフレイル? 不眠症? うつ? MCI? 認知症?

こんな出来なら、試験におちても仕方がないなあ。
チャンスがある限り、弱り切った心身に鞭打ち、もう一度、頑張ろう。
新幹線のぞみは夕日に向かって走っていました。


帰ってから、反省し、年末年始の休みを利用して、勉強をやりなおしました。
ポイントとして、①BPSD、せん妄、うつ、②症候・言語(PPAを含む)、③病理(特にKB染色)、④DLB・PPD、⑤介護・ケア・フレイル、⑥薬剤についてなどです。

                    

まず、学会のオンデマンドを1週間、可能な限り視聴しました。専門医試験対策講座よりためになるセッションがたくさんあったことを知りました。
PPA、DLB、PET、CTE、CAD、DSTなど、とても面白いセッションがたくさんありました。
専門医対策講座は、レベルもまちまちで、無理して参加する必要はないかもしれません。
オンデマンド視聴後、約1ヶ月、集中して勉強しました。
言語について松田先生と大槻先生の論文を熟読し、【日常診療に必要な認知症症候学】を購入し読みました。 病理については、【認知症専門医のための臨床神経病理学】のマクロおよびKB染色の写真をみなおし、BPSDとせん妄の本を読み直し、薬剤について非定型抗精神薬、SSRIやSNRIなどのまとめの表を作りました。
パーキンソン病の本を読み、介護・社会資源とフレイルなどについて勉強しました。
年末に【認知症ハンドブック第2版】が出版されたと知り、アマゾンで購入、大晦日に到着、一気に読み通しました。
2021年1月末、不合格と思っていた試験結果は、合格と通知が届きました。なんとか滑り込んだようです。

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参考図書

                    

出版社 著者・編者 タイトル
1 医学書院 認知症疾患診療
ガイドライン
作成委員会
認知症疾患診療ガイドライン2017
2 医学書院 冨本秀和 他 認知症イメージングテキスト
3 パーソン書房 松田博史 他 認知症原因診断のための脳画像
4 中外医学社 平山和美 高次脳機能障害の理解と診察
5 ワールドプランニング 日本老年性神医学会
入谷修司
認知症専門医のための臨床神経病理学
6 南江堂 日本神経学会 神経内科専門医試験問題集
7 新興医学出版社 日本精神神経学会
認知症委員会
日本精神神経学会認知症診療医テキスト
8 医学と看護社 羽生春夫 ひとめでわかる認知症画像診断ハンドブック
9 新興医学出版社 池田学 日常診療に必要な認知症症候学
10 医学書院 中島健二 他 認知症ハンドブック第2版
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認知症を学ぶ
2021/02/22

                    

認知症の試験をうけたので、問題形式で項目を作っていきたいと思います。

総論症候治療ケア・介護
アルツハイマー型認知症(AD)レビー小体型認知症(DLB)血管性認知症(VD)前頭側頭型認知症(FTD)
                   

総論

番号 問ふ
1 認知症の定義
2 認知症の診断基準(NIA-AA)
3 認知症の診断基準(DSM-5)
2a
3a
4 認知症の有病率、2025年の推定認知症者数
5 軽度認知機能障害の有病率、罹患率、コンバート率、リバート率
6 高齢化社会、高齢社会、超高齢社会の定義
7 若年性認知症の定義
8 10万人あたりの若年性認知症数と推計数
9 若年性認知症の原因疾患の内訳
10 認知機能障害にはどのようなものがあるか
11 認知症のBPSDにはどのようなものがあるか
12 認知機能障害の評価尺度にはどのようなものがあるか
13 BPSDの評価尺度にはどのようなものがあるか
14 ADLおよびIADLの評価尺度とその項目
15 認知症各疾患における脳脊髄液バイオマーカーは
16 家族性認知症の主要な原因遺伝子は
17 高齢の認知症患者への薬物療法の留意すべき点は
18 BPSDの治療で、薬物療法が優先して行われるべき例外的状況は
19 認知症の薬物療法の手順は
20 認知症の非薬物療法は
21 BPSDの薬物療法は
22 せん妄の3因子は
23 せん妄の症状は
24 せん妄の特徴は
25 せん妄の治療は
26 嚥下機能を改善する薬剤は
27 フレイルの定義
28 フレイルの診断基準
29 認知症の危険因子と防御因子
30
31

症候

番号 問題
1 認知機能障害の5個のドメインは
2 注意
3 全般的注意障害とは
4 遂行
5 記憶の過程は
6 記憶:内容による分類
7 健忘とは
8 逆行性健忘、前向性健忘とは
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20

治療総論

番号 問題
1
2
3
4

ケア、介護

番号 問題
1 障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準
2
3
4

空欄

番号 問題
1
2
3
4
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